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私の湯治ぐらし vol.3|山本牧子さん編~シェアハウス湯治ぐらしに住んでいる方の湯治ライフスタイルをご紹介します~

  • 執筆者の写真: 問い合わせ用 湯治ぐらし
    問い合わせ用 湯治ぐらし
  • 9月18日
  • 読了時間: 4分

「私の湯治ぐらし」第3弾は、株式会社Finesse Hospitality Management代表取締役で、国内のMICE業界をリードしてこられた山本牧子さん。数多くの国際会議や企業イベントの企画・運営に携わる一方で、日本バルコニスト協会の代表理事として“バルコニーのある豊かな暮らし”を発信しています。そんな、山本さんが、別府での日々を過ごす中で見えてきた、“湯治ぐらし”の魅力や発見についてお話を伺いました。

―― 簡単に自己紹介をお願いします。

京都の新・都ホテルの宿泊部門や、フォーシーズンズホテル椿山荘などで料飲部門・国際セールスを担当。その後、外資系企業でイベントプランナーとして経験を積み、2017年に独立して株式会社Finesse Hospitality Managementを設立しました。

インバウンドの企業イベントやインセンティブ旅行の受け入れを中心に、国際会議やさまざまなイベントを企画・運営しています。その一方で、MICE関連の勉強会や講演活動、国や自治体の有識者会議への参加、MICE専門家として行政向けのコンサルにも力を注いでいます。

―― 湯治ぐらしを知ったきっかけは?

2021年2月、コロナ禍に知人に誘われて鉄輪を訪れたのが最初のきっかけです。その後、鉄輪の方々との出会いや和田女将(おかみ丼々和田)の移住などもあり、何度も通うようになりました。今では25回を超えています。 応援している冨士屋ホテルのサポートもあったのですが、「いつか住んでみたい」と思っていたところ、ちょうどスケジュールに余裕があった7~9月に「湯治ぐらし」に空き部屋があることを紹介していただき、チャンスだと思って入居を決めました。ホテルは長期だと高額になりますし、マンションは家電を一から揃えなければなりません。まずはお試しで暮らしてみようと思ったんです。 今までずっと忙しく走り続けてきたので、一度立ち止まって自分の時間を持ちたい、そんな思いもありました。


―― 実際に暮らしてみていかがですか?

とても多様性に満ちていますね。

実は少し人見知りなところもあって最初は不安でしたが、同じ時期に入居した堀さんと共通の知り合いがいたことから、自然と会話が弾みました。歓迎会も開いていただいて、一気に打ち解けられたのも嬉しかったです。

学生さんなど、自分のこれまでのコミュニティにはいなかった人たちと出会い、話せることが新鮮で、刺激的でした。勇気を出して声を掛けてみたら、みんな個性豊かで面白くて。今では、このつながりがこれからも続いていくような気がしています。

シェアハウスの歴代メンバーも集まり、世代を超えて乾杯
シェアハウスの歴代メンバーも集まり、世代を超えて乾杯

―― 別府での過ごし方を教えてください。

ある日は鉄輪蒸し湯前で地域の方とラジオ体操に参加し、歩いて上人ケ浜のスターバックスまで行って仕事をして、「すじ湯」温泉に浸かってひと休みしてから午後の活動を再開しました。

別府の街中で、勧めていただいたお店をはしごしたり、本格スパイスカレーを食べに行ったりと、美味しいものとの出会いも楽しんでいます。

かんなわ六角ストアの店主さんとも仲良くなり、知り合った方と一緒にスパークリングワインをいただいたこともあります。東京ではなかなか得られない、人との距離の近さや地域のつながりを感じられることが、暮らしをより豊かにしてくれています。

シェアハウスのメンバーらとお祭りに参加。地域の方々との交流も楽しみのひとつ。
シェアハウスのメンバーらとお祭りに参加。地域の方々との交流も楽しみのひとつ。

――今後やってみたいことや、これからの思いを教えてください。

最近読んだ『移動する人はうまくいく』という本の裏表紙にあった「見切り発車でいい」という言葉が、とても心に響きました。実際に、湯治ぐらしで一緒だった堀さんとマンションをルームシェアすることになったのですが、これも“見切り発車”の一例かもしれません(笑)。

日本バルコニスト協会の代表として、自宅のバルコニーなどで続けてきた「マッキーサロン」は、これまでに194回開催してきました。節目となる200回目は、鉄輪で開催できたらと考えています。こうした新しい挑戦への気持ちが、さらに広がっています。

会社員時代は給料も良く、不満もなかったのですが、このままでいいのかと考え、思い切って退職しました。その後の人生はとても自由で楽しいものになり、最近も「このタイムラインではできない」と思った仕事を何とかやりきることができて、結局は、「自分の限界は自分で決めていた」ことに気づかされました。だからこそ、同年代の方々にもまだまだできるよ!人生は楽しいよ!と伝えていきたい。Facebookで日々発信しているのは、そんな思いもあるからです。



別府湾を一望できる湯治ぐらしのお部屋のバルコニーで、笑顔の山本さん
別府湾を一望できる湯治ぐらしのお部屋のバルコニーで、笑顔の山本さん

――湯治ぐらしは、どんな方におすすめしたいですか?

都会の忙しさに少し疲れてしまった方や、一度立ち止まって将来を考えたり、リフレッシュしたい方におすすめです。マンションでの一人暮らしと違い、顔を合わせて過ごせる仲間がいることで、安心感や心の支えにつながります。人との出会いやつながりから多くの気づきを得られ、暮らしや人生がより豊かになると実感しています。


(株)Finesse Hospitality ManagementのHP


日本バルコニスト協会のHP

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